~緑内障点眼薬 グラアルファ配合点眼液について~

少しずつ涼しくなり、過ごしやすい気温になってきましたね。
受付のUです。

先日、当院で興和株式会社さんによるグラナテック点眼液0.4%とグラアルファ配合点眼液の勉強会が行われました。以前のブログ(R6.5/26)ではグラアルファ配合点眼液の注意点をご紹介したので、今回は特徴と魅力についてお話しします。

まずグラアルファ配合点眼液の大きな特徴は、3つの眼圧下降機序を有する世界初の新規配合剤であることです!
この3つとは、
①主流出路からの房水流出促進=リバスチル
②副流出路からの房水流出促進=ブリモニジン
③副流出路からの房水産生抑制=ブリモニジン です。
※房水とは、眼球の前房と後房を満たす液体のことで、角膜と水晶体に栄養を与え、老廃物の排出や眼圧を
コントロールする役割があります。房水の産生が増えたり排出障害が起きたりすると眼圧が高まり緑内障を起こしてしまいます。

眼圧を下げる原理的な治療は、房水の産生を抑制するか、房水流出を増やすかの2通りしかありません‥。現在使用可能な緑内障点眼薬では主流出路に作用する点眼薬は限られているそうです。しかし、グラアルファ配合点眼液は先ほど挙げた3つの作用があるため、主流出路からの房水機能不全がある患者さんには特に有効性を発揮すると考えられています!

グラアルファ配合点眼液は、他の緑内障点眼薬では効果が不十分な緑内障、高眼圧症の患者さんにとって下記のような魅力があります。
・グラナテック点眼液の成分であるリバスチルとブリモニジンを配合した点眼薬なので使いやすい
・第二選択薬どうしの組み合わせでβ遮断薬を含まないため多くの既存の配合点眼薬と併用できる
配合点眼薬どうしを組み合わせることは緑内障の点眼ボトルの数を増やさずに治療を強化できるという大きなメリットがあります!

緑内障の治療はお薬での治療が基本となり、眼圧をコントロールすることがとても大切です。
目を守るために目薬は欠かさず継続しましょう!

 

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