超高齢社会の緑内障治療を考える

こんにちは。やまぐち眼科受付のMです。

先日、千寿製薬さんより高齢化社会の推移と緑内障患者への治療について勉強会がありました。

日本はすでに2007年には高齢化率が21%を超える「超高齢社会」を迎えており、高齢化率は世界でも高く、今後も進んでいく見込みです。

平均寿命の延びに少子化も相まって高齢化が進むという事は、慢性疾患を抱える高齢者が増えるという事に繋がります。 現に緑内障患者の8割が慢性疾患を併発しているそうです。そのため全身疾患に配慮した薬剤を処方しなければなりません。

緑内障治療の基本は、症状を悪化させないために行う薬物療法です。千寿製薬さんでは、点眼治療を続けてもらうために、容器の形やキャップの色とデザインに工夫を凝らしているそうです。やまぐち眼科でも点眼治療を続けてもらうために、緑内障と診断された方に緑内障にまとめたVTRを見て頂いています。患者さんに寄り添った緑内障治療をするためにこれからも工夫していきたいです!

今回の勉強会では、超高齢社会となっている今、平均寿命の延びを考慮した診療計画が重要だという事を感じました。緑内障の観点からいうと、「少しでも長く視野が維持されるよう目標眼圧を低めに設定する」という事です。若い人ほど低めに設定する事によって緑内障の進行が緩やかになります。

長く付き合っていかなければならない病気だからこそ、診療計画を考え、患者さんが治療を継続できるようにフォローしていけるクリニックでありたいです。

少しでも気になる事や不安な事があればお気軽にご相談ください。

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