みなさんこんにちは!視能訓練士の岩田です!
入学、入社された皆様 新生活には慣れましたか?
春は出会いとともに健診が増える季節ですね。特に、小中高校生はほぼ全員が学校で視力検査を受けると思います。健診を受けてみて初めてお子さんの、あるいはご自身の視力低下に気付く方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ときどきおうちの方から、視力がどれぐらいまで下がると眼鏡を作った方がいいですか?という質問を受ける時があります。「席によっては黒板が見えにくい時がある」等、日常で不便に感じることがある場合や、裸眼での両眼視力が0.7以下の場合は眼鏡を作成してもらうようにしています。
近年、小学生から高校生の近視の割合が増えています。近視というのは、近くのものにはピントが合っているが遠くのものにはピントが合っていないことを言います。教科書を読んだりノートに書いたりする時は見えていても黒板までの距離になると見えにくいという状況は近視になっている可能性が高いです。
近視になる原因として、遺伝や視覚環境は大きく影響しています。近視の児童が増えている背景には、スマホやタブレット、ゲーム等を長時間見続けることで目の中にある筋肉が緊張し、近視化が進んでしまうと言われています。また近視だけでなく斜視を作ってしまう原因にもなります。
近視の進行をなるべく抑える方法として、長時間近距離のものを見続けない(30分おきに休憩を)、暗いところでスマホ画面をなるべく見ない、度数が強くなく弱すぎない適切な眼鏡orコンタクトレンズを装用することです。
見た目の変化が大きいので、眼鏡をかけることを嫌がるお子さんもいらっしゃいますが、見えにくい生活を送ることで集中力の低下や姿勢・目つきが悪くなることがあるため、なるべく早い内から眼鏡に慣れておくことをおすすめします。
また成長期は度が進みやすいため、あらかじめ眼鏡に慣れていた方が度数が強くなっても順応しやすくなります。成長期は度が進みやすいだけでなく、骨格も変わって眼鏡のフレームが小さくなりますので1年に1回は眼鏡の買い替えまたはレンズ交換をしましょう。
最後に、お子さんの場合見えにくいことを自覚していないこともありますので、下記チェックリストに当てはまることがあれば一度検査にいらしてくださいね。
- 目を細めて見ることがある。
- 物を見る時距離が近い。
- 顔を傾けて見ることがある。
- 時計の針やテレビの文字が分かっていない。
- 片目をつぶる。
- まぶしがったりよく目を擦ったりする。
- 視線がまっすぐではない時がある。