こんにちは、看護師のTです。
前回、ドライアイ治療「IPL」についてお話しましたが、今回はIPL治療の前段階のホームケアについて話していこうと思います。
まぶたの裏側には、マイボーム腺という器官があり、涙の油分を分泌しています。このマイボーム腺の出口(まつ毛の生え際にある開口部)が細菌感染などによって詰まると眼の乾き、涙目、炎症が起きたりします。これを【マイボーム腺機能不全】と言います。これを改善、軽快する自宅でできるケアには2つあります。
◎1つ目は、温罨法(おんあんぽう):まぶたを温める
温めることで、マイボーム腺の脂を溶かし、血流を改善します。温めるには、市販でもある「めぐりずむ」や「あずきのちから」がお勧めです。
◎2つ目は、眼瞼清拭・リッドハイジーン:まぶたを清潔に保つ
朝顔を洗う時や毎日お風呂で顔を洗う時に、上まぶたを指のはらで、まつ毛の根毛周囲を優しくマッサージします。お湯で洗うだけでもいいですが、目元専用のシャンプー(アイシャンプー)で洗うと、もっと効果的です。まぶたを温めた後に洗うことで、さらに効果が高まります。
この2つのホームケアを根気強く続けていくことで症状の改善、予防に役立ちます。
まず、第一段階として上記の事+点眼薬を続けて下さい。
最後にホームケアや点眼を続けても改善なく、ドライアイでお困りの方は、定期的に受診していただき、院長に相談してみて下さい。また、詳しく聞きたい方、目元専用のシャンプーや温める道具をご希望の方はスタッフへお声かけ下さい。