「リジュセアミニ点眼液0.025%」の勉強会がありました。

今年は梅雨入りも梅雨明けも早いようで、6月とは思えないような暑さが続いていますね。雨が苦手な私としては助かっていますが、この暑さには少し驚いています。皆さんは体調など崩されていませんか?受付のYです。

毎年、この時期になると学校検診で視力検査に引っかかり、用紙を持って来られるお子さんが多く受診されます。
最近では、子供の近視が増えてきており小学生の約4割、高校生の約7割が裸眼視力1.0未満だと言われています。
近視が進んでしまうと、将来、緑内障や網膜剥離などの視力にかかわる病気になるリスクが高まっていることが医学的に分かってきています。

そんな中、先日参天製薬さんより近視の進行を抑えるための新しい点眼治療「リジュセアミニ点眼液0.025%」について勉強会をして頂きました!
今回はリジュセアミニ点眼液0.025%の特徴などを詳しく紹介します。

そもそも、近視とは遠くのものが見えにくくなる状態で、近視の多くは眼球が前後に伸びて、ピントが網膜に合わずにモノや字がぼやけて見えます。
これは主に、眼球の長さ(=眼軸)が通常よりも長くなってしまうことが原因です。
また、眼軸は体が成長する時期に伸びやすく、特にスマホやタブレットなど、近くの物を長時間見続けたり、屋外での活動時間が少なかったりすると、近視が進行しやすくなります。

こうした状況に対して、2025年4月に新しく登場したのが『リジュセアミニ点眼液0.025%』です。
リジュセアミニ点眼液0.025%は、眼軸が伸びるのを抑えることで、近視の進行を抑制する事が期待されます。
対象となるのは5歳~15歳までのお子さんです。
使用方法としては、1回1滴、1日1回就寝前に点眼します。
継続的に使用することで効果が期待できるため、毎日続けて点眼することが大切です。
注意点としては、点眼後、眩しく見えたり、一時的にかすんで見える事があるので、必ず就寝前に点眼すること、1回に2滴点眼したり、1日に2回点眼したりしないこと、点眼し忘れに気づいた場合には、忘れた分は点眼せず、次の就寝前に1回1滴点眼をすることです。

また、点眼効果をきちんと確認するために定期的な眼科受診が必要です。
点眼中止後に近視の進行が早まる可能性があるので自己判断で点眼を中止するのはやめましょう。

リジュセアミニ点眼液0.025%は、あくまで近視の進行を抑える治療のひとつなので、点眼だけでなく、生活習慣も大切になってきます。
・外遊びを1日2時間する
・スマホや本など近くの物を見る時は正しい姿勢で30㎝離してみる
・目を適度に休める(30分見たら20秒以上目を休ませる)
・必要に応じてコンタクトレンズや眼鏡を適切に使用する
など生活習慣の見直しと併せて点眼治療を継続する事で治療効果が高まります。

近視は、単に見えにくいだけでは済まない将来のリスクを抱えた病気です。
だからこそ、子供のうちから予防的なケアを始める事が大切です。

なお、この薬での近視抑制の治療は自由診療になりますが、今のところ当院での処方はしておりません。
実際の処方をご希望の場合は、取り扱いのある医療機関への受診が必要です。

ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。

関連記事

  1. 緑内障の目薬についての勉強会がありました

  2. 新しく2種類のコンタクトレンズが発表されました。

  3. ドライアイについて

  4. 今年もお世話になりました

  5. 電子カルテにかわります!

  6. 今年もお世話になりました

PAGE TOP