多焦点眼内レンズの勉強会がありました

毎日暑い日が続いていますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?先月末より鹿児島の方では頻回に地震がおこっていて心配ですよね。いつ災害が起きても大丈夫なように今一度防災グッズを見直さなければと思っている看護師Yです。

白内障手術とは濁った水晶体を取り除き人工の眼内レンズに置き換える事です。人工眼内レンズには大きく単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズに分けられ、その多焦点眼内レンズにはさまざまな種類があります。(単焦点と多焦点の特徴に関しては過去のブログでもご紹介していますのでご覧ください)

さて先日、ビーバービジテックインターナショナル(BVI)さんより2年前から販売されている多焦点眼内レンズ「ファインビジョンHP」についての勉強会がありました。この眼内レンズは遠方・中間(75㎝)・近方(35㎝)にピントが合う3焦点で比較的連続的に良好な視力が得られることで91.3%の方がメガネなしで不自由なく過ごせているとのデーターが報告されており、近方が裸眼ではっきり見やすいのが特徴のようです。また、独自のアポダイゼーション(光学系の入射瞳での照度の均一性)により光エネルギーのロスが小さく、ハロー(光がにじんで広がり光の周りにリング状のもやがかかったように見える現象)・グレア(光がぎらついたり伸びたりして眩しく見える現象)・スターバースト(光源から放射状に伸びる光の線が見える現象)が少ないそうです。

レンズの構造はアクリル素材でダブルCループ(4本足)になっており眼内安定性が高く回施しにくい為屈折の安定性が期待できるようですが乱視用レンズはまだ販売されていません。今のところ当院で取り扱うかは未定ですが、当院でも現在2種類の多焦点眼内レンズを取り扱っています。

白内障手術はメガネが不要になるということではないのですが人それぞれの生活スタイルによって術後のメガネの使い方をどうしていくかは様々です。とは言え眼内レンズの選択は難しく悩まれる方も多いです。手術を考えている方又レンズ選択で迷われている方は当スタッフに相談してみて下さいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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