梅雨に入り蒸し暑い日が続いていますが皆さんいかがお過ごしですか?
夏が待ち遠しい看護師のBです。
突然ですが、「網膜裂孔」や「網膜剥離」という病名を聞いたことはありますでしょうか?
日常の中でなかなか聞くことのない言葉かと思います。最近当院ではこの病気でレーザー治療をされた患者さんが続きました。
まず網膜とは何か。眼球の最も内側にある透明な膜のことで、カメラでいうフィルムの役割を果たしています。
網膜には、光・色・形を感知する視細胞があり、光の情報を受け取る重要な働きをしており、その受け取った情報が脳に伝達されることにより、私たちは初めて物を見ることが出来ます。
その重要な網膜に裂け目が出来て穴が開くことを裂孔、その裂孔が広がり網膜がはがれてきてしまうことを網膜剥離と言います。もし放っておくと最悪の場合は失明に至ることもあります。考えただけでもこわいですよね。
原因としては、もちろん目に強い衝撃を受けたなど外的要因によるものが挙げられますが、それだけではありません。患者さんの中には「特に何もしていないのに」「普通に過ごしていただけ」と言われる方もおられます。
加齢による眼球内部の変化や、近視が強いことが原因になることもあります。
代表的な自覚症状としては、黒い点が見えるなどの飛蚊症や視界の一部に光が見えるなどの光視症が挙げられます。飛蚊症は生理的な現象として問題視されないことも多いですが、中にはこのような病気の前兆にもなる重要なサインです。
病気が見つかれば、レーザーや手術での治療となります。
私自身も近視が強いので他人事とは思えない病気です。
皆さんも自分の目の為に、気になることがあればお気軽にご相談ください。
↑正常な網膜の眼底写真です。 ↑網膜に穴が開いています。(赤丸内) ↑穴の周りをレーザーで囲み、広がらないよう治療する。(赤丸内) ↑網膜剥離の状態(手術適応です)