「ものもらい」について

こんにちは、看護師Tです。

4月に入り天候もよく過ごしやすい季節になりましたね。

今回は「ものもらい」についてお話します。ものもらいは、「めぼ」「めばちこ」「めいぼ」など地域によって呼び名が様々です。このものもらいは『麦粒腫』と『霰粒腫』の二つに分かれます。

◎麦粒腫(ばくりゅうしゅ)

化膿による瞼の炎症で、赤み・痛み・痒み・腫れが起こり、瞼の内側や皮膚側に膿ができます。原因としては、皮膚にいる常在菌や雑菌などに細菌感染を起こしていることです。

治療としては、抗生物質の内服や点眼・軟膏を使用します。化膿が進むと、その部分の腫れが大きくなり膿がたまってきます。表に膿が出てくると自然に破裂する場合もあり、破裂すると小さくなるサインです。

◎霰粒腫(さんりゅうしゅ)

瞼の縁にあるマイボーム腺(油分を排出する器官)に皮脂が詰まり、細菌感染を伴わない無菌性の炎症です。痛みや赤みは出ず、しこり(肉芽腫)になります。

治療法としては、点眼や軟膏を使って経過を見てもいいですが、自然に治ることは少ないです。悪いものではなく目にも影響することはありませんが、しこりが大きく見た目が気になる方は手術をすることが可能です。当院でも日帰り手術を行っています。手術をすると麻酔等の影響で、数日瞼は腫れますが時間とともに引いていきます。

また、ものもらいは、人にうつっていくようなウイルス性の病気ではないので、子どもの場合も通園・通学は可能です。

痛みや腫れ、しこりを伴う場合は治療が必要になってくるので、一度受診していただき、適切な治療をしましょう。

分からないことや何か不安なことがありましたら、スタッフまでお願いします。

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