進化系眼内レンズ!

視能訓練士Iです!

先日、Alcon社の新しい眼内レンズ「Clareon  Pan Optix」の勉強会がありました。

白内障手術では、濁った水晶体を取り出し人工の眼内レンズを入れるのですが、その眼内レンズにも色々と種類があります。当院でも単焦点レンズ・多焦点レンズともに数種類のレンズを扱っており、それぞれ特徴があります。

今回ご紹介のレンズ「Clareon  Pan Optix」は、現在当院で取り扱いしている「Acrysof IQ Pan Optix」の良い部分はそのまま継承し、また大きく改善している部分もある、とても進化した多焦点眼内レンズなのです!

まず良い部分は、Acrysofでも評価されている生体適合性の高さです。その効果によって後発白内障の発生が少ないと言われています。

また良好な屈折安定性があるので、術後1日目から、1ヶ月、2ヶ月と経過していくにつれての度数変化が少ないという評価もあります。

次に改善点です。Acrysof は、SSNG(眼内レンズ表層に水粒子が発生する現象)や、グリスニング(眼内レンズ内に細かい水滴がたまる現象)が報告されており、それがレンズの透明性を低下させる原因になっていたそうです。

そこでClareonでは、レンズを作る際に用いる鋳型を改良して表面の粗さを抑え、また含水率も上げることで透明性を維持することに成功しました。更に独自のエッジカーブを採用し、夜間の外灯や車のライトを見た時に起きるギラつきを減らしました。

白内障の手術をするとなれば、眼内レンズ選びがとても重要です。当院では、術前検査でレンズの特徴や患者様の眼の状態を考慮し、患者様の希望をお聞きしながらご一緒に最適なレンズ選びをさせていただきます。どうぞ遠慮なくご相談くださいね!

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