鼻涙管閉塞症について

今年の秋は気温が高く過ごしやすさを感じていましたが、いよいよ寒くなってきましたね。皆さんこんにちは、看護師のBです。寒さが苦手な私ですが、大好きな牡蠣を食べて冬を楽しく乗り切ろうと思います。

さて、当院には幅広い年齢層の患者さんが来院されますが、「涙が多くて困る」「常に目がうるうるしている」「目ヤニが多い」といった症状を主訴に来られる方が少なくありません。

逆まつ毛や、結膜弛緩(白目のたるみ)、結膜炎など原因は様々ありますが、もしかしたら涙が流れていく管が閉塞している、「鼻涙管閉塞症」かもしれません。

涙は涙腺という場所で作られ、目頭の上下にある涙点を抜けて鼻涙管という管を通って喉へ流れていきます。

下水管のような役割をしている鼻涙管ですが、ここが詰まっていると、涙が流れていかず目の表面に溜まったり、涙が停滞することによって目ヤニが増えたりという症状が出てきます。鼻涙管が詰まっている状態のことを「鼻涙管閉塞症」と言い、先天性と後天性に分けられますが、今回は「先天性鼻涙管閉塞症」についてお話をしようと思います。

生まれてからずっと涙っぽい、目ヤニが多いということで、生後数日~数カ月の小さなお子さんを連れて来院されるお母さん、お父さんがいらっしゃいます。本来鼻涙管は、生まれてきた時点で開通していることがほとんどですが、何らかの理由により新生児の6%~20%の割合で閉塞した状態で生まれてくることがあります。産科で抗生剤の点眼薬を処方され、様子をみていたけれど治らないということで、眼科を受診されるケースが多いです。そういった場合には、鼻の付け根あたりにある涙嚢部分を人差し指でマッサージして、開通を促す方法をお伝えしています。無理にすると、皮膚や内部を傷つけてしまうこともありますので、自己流で行わずに、医師の指導の元行うことが大切です。ただ、ほとんどの場合は自然に開通することが多く、生後1年で90%の割合で治癒すると言われており、そうでなかった場合は、様子をみながら外科的な処置が必要になることもあります。

我が子のちょっとした症状というものは、親にとったらとても気になるものですよね。

「うちの子そうなのかも、、」など、少しでも不安や疑問に感じることがあればお気軽に相談下さい。

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