目薬の適量って?

夏、来ましたね

スーパーのお野菜コーナーで

夏野菜のみずみずしさに食欲をそそられている視能訓練士のFです。

 

暑い季節、体への水分補給も大切ですが、目からも水分補給ということで、

今日は目の治療に欠かせない存在である目薬についてお話させてください。

 

目から溢れるくらい点眼しないと効かない…

と、思っている方もおられるのではないでしょうか。

 

では、ここでクイズです!

目の表面が抱えられる水分の量と、目薬1滴、どちらが多いのでしょうか?

 

目の表面が抱えられる水分の量は、最大で約30μℓ。

その内約7μℓ分を涙が占めるので、残りは約23μℓになると考えられています。

目薬1滴は点眼の角度や押す力にもよりますが30μℓ~50μℓとされており、

このことから、目薬1滴の方が目の水分量より多く、

目薬1滴で目の容量を超える計算になる事がわかります。

 

溢れないとちゃんとさせてなくて効果がないのでは…とソワソワしてしまう気持ちもわかりますが、

どうやら目薬は1滴で十分足りているようです。

余分な目薬は、目頭にある小さな穴(涙点)から流れ出るか、目から溢れる運命を辿ります。

目薬の無駄を減らすためにも、1滴で十分であるということを点眼の際に思い出していただけると嬉しいです。

また、数種類を点眼する際は5分ほど間隔をあけて点眼をお願いいたします。

点眼した後は目を閉じ、目頭あたりを1分ほど押さえることで効果を安定させることができます。

 

目薬を点眼する際に注意していただきたいこととして、

点眼容器の先に触れないようにすること、

まつ毛や眼瞼に触れさせないようにすることが挙げられます。

目薬の汚染につながってしまうためです…

目薬の使用期限は、中身の汚染を考慮して開封から約1カ月と考えられています。

汚染されて変色してしまったもの、混濁してしまっているものには注意が必要です。

未開封のものに関しては、容器に記載されている使用期限にしたがってください。

ついつい点眼を忘れてしまうこともあると思いますが、

目の調子を支える大切な存在なので、できるだけ忘れないようにしてくださいね。

目の健康を保って、夏の暑さを乗り切りましょう!

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