皆さんいかがお過ごしでしょうか。視能訓練士のWです。
最近は朝や夕方は涼しくなり、過ごしやすくなってきていますね。
今回は新しく導入された検査機器“アイモ”についてお話します。
アイモとは視野検査とコントラスト感度検査を行う機械です。
視野検査とは、見える範囲とその感度を調べる検査です。
視野検査での特徴として、
①ガーゼやアイパッチでの遮閉がなく、両眼を開けたまま検査可能
②覗き込むため外部からの光を遮断し、明室で行える
③正確さとスピードの両立で検査時間が短く、負担軽減
これまでの機械での視野検査は視野の状態によっては時間がかかる検査(片眼で約5~20分)であったため、検査後に「疲れた」という感想がありましたが、アイモでは「とても楽に感じた」という声を聞きます。
検査結果の見本は以下の通りです。
次にコントラスト感度検査です。
コントラストとは明暗の対比のことで、指標の濃さを判別できなくなるまで少しずつ薄くし、どの程度まで見えているかを調べます。コントラストが低い指標が認識できるほど、視機能は良好です。
周囲が暗かったり霞んでいたり、光を見て眩しさを感じている状況ではコントラストが低下します。
片眼で約1分ほどの検査です。
当院では主に白内障手術の術前と術後に検査をしています。
白内障の患者さんの中には視力検査の結果は良くても、コントラスト感度が低下しているために夜間に運転するのが難しくなったり、太陽やライトの光が眩しく感じたりすることがあります。
そのため視力が良くても、コントラスト低下(見え方の質の低下)によって、見えにくさを感じることもあります。
検査結果の見本は以下の通りです。
新しい機械を取り入れ、皆さまの検査を効率良くかつ正確に行えるよう心がけています。
気になることがあればいつでもお声がけください!