糖尿病網膜症について

梅雨明けも近づき、海や山の恋しいころとなりましたね。

皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

視能訓練士のWです。

さて、今日は糖尿病網膜症についてのお話です。

糖尿病の合併症には三大合併症と呼ばれるものがあります。

し:神経(神経障害)

め:目(網膜症)

じ:腎臓(腎症)

の1文字ずつをとって「しめじ」と呼んでいます。

糖尿病網膜症とは糖尿病三大合併症の1つです。高血糖の持続による血管障害を原因とする網膜症です。糖尿病と診断後、治療せずにいると数~10年で発症し、単純網膜症→増殖前網膜症→増殖糖尿病の順に進行していきます。初期はほとんど自覚症状がなく、症状が出現する頃には網膜症がかなり進んでいることが多いといわれています。

自覚症状では、霧視(かすんで見える)、飛蚊症、視力低下、視野障害などが挙げられます。

発症・進行予防には血糖コントロール(HbA1c 7.0%未満)が大切となってきます。

HbA1cとは長期間(約2か月)の平均血糖値のことで、HbA1cが高いほど平均的に血糖値が高かったことを示します。HbA1c 7.0以上では合併症の頻度が増加します。そのため、網膜症をはじめとする合併症を予防するためにはHbA1c 7.0未満にコントロールすることが目標とされています。

このため、糖尿病と診断された場合は自覚症状がなくても定期的に眼科を受診し、糖尿病網膜症の早期発見・早期治療に努めましょう。

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